おとり物件、釣り物件の見分け方は?わかりやすく解説

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おとり物件とは、実際には借りられない物件のことです。

「すでに成約済み」「物件自体が存在しない」など種類は様々です。

良い物件を好条件で掲載することで多くの人を集客し、

来店時に「その物件は契約が決まった」などと伝え、

他の物件を紹介するのが目的です。

釣り物件とも呼ばれています。

大手賃貸サイトにある物件のうち、11件に1件はおとり物件らしいです。

だまされるとお部屋探しの時間が無駄になりますよね。

そこで当記事では、おとり物件の見分け方を解説します。

おとり物件の概要

おとり物件を載せるのは、宅建業法第32条(誇大広告等の禁止)で禁止されています。

営業停止や免許取り消し処分など、厳しい罰則が設けられています。

なぜ、おとり物件があるのでしょうか。

二つのの理由があります。

一つ目は、募集している部屋の数が多いように見せたいためです。

不動産業者は、多くの情報を持っている方が集客に繋がるため、

多くの情報を掲載しておきたいのです。

すでに決まっている部屋も掲載し、物件の数を水増ししているのです。

もう一つの理由は、問い合わせ数を増やすためです。

おとり物件に興味を持った借主から問い合わせがあるため、

他の物件に誘導しやすくなるためです。

おとり物件の場合、直接問い合わせをすると、別の物件が紹介される、

というのがよくあるパターンです。

問い合わせが来る直前に成約になったと言うなどと

事実とは異なる理由をつけて、別の物件へ誘導します。

内見予約ができた場合でも、安心はできません。

内見当日に、何らかの理由をつけて内見を断られることがあるからです。

おとり物件は本当に迷惑な存在ですね。

おとり物件の見分け方

・相場より家賃が安すぎないか

おとり物件を見分けるには、周辺の相場より家賃が安すぎないか調べると良いです。

明らかに安い家賃のお部屋は、おとり物件である可能性が高いです。

好条件にもかかわらず、長期間募集されている物件もおとり物件の可能性があります。

「新築・駅近なのに相場以下」などのお部屋です。

・物件情報が明確に記載されているか

おとり物件は、サイト上の情報が不十分であるケースが多いです。

存在しない物件の場合、場所を特定されないようにするためです。

・内見可能なことを即答してくるか

物件を問い合わせたとき、すぐに内見でき、来店を促す場合、要注意です。

おとり物件である可能性が高いです。

問い合わせを受けた不動産屋は、まず大家さんへ空室確認するのが基本です。

特に確認なしで内見を提案された場合、おとり物件の恐れがあります。

入居できない物件だと分かっていて、とにかく来店させようとする手口です。

・物件の情報登録日をチェックする

ほとんどの不動産のサイトでは、物件ごとに登録日や最終更新日が記載されています。

好条件のお部屋が見つかったら、登録日更新日をチェックしましょう。

賃貸物件の動きは早く、人気の部屋は通常1ヶ月かからずに埋まってしまいます。

条件が良いのに登録日が1~2ヶ月も古い場合は、

情報を更新する必要がない、つまり案内できない物件の可能性があります。

不動産売買の場合、おとり物件はあるか?

これまで不動産賃貸についてみてきましたが、不動産売買の場合はどうでしょうか。

賃貸に比べ、売買の場合はおとり物件は少ないとはいえますが、

一部の悪徳不動産業者ではおとり物件を使っています。

不動産広告におとり物件が掲載している場合があります。

崖のようなひどい条件の土地に建築確認だけをとっておき、

架空の物件情報として広告に掲載する、

悪質なケースもあります。

異常に安いなどの条件が良すぎる物件は要注意です。

おとり物件の見分け方のまとめ

実際には入居できない、おとり物件は、

不動産業者が集客目的で行っている場合と、

単なるミスやサイトのタイムラグで発生している場合の

2つのパターンが考えられます。

どちらにしても、上記のような見分け方を使えば、完璧とはいかないまでも

大丈夫ではないでしょうか。

不動産業者にとっても、集客に必死です。

不動産の取引は人生に何度もあるものではないため、

見込み客の獲得は、不動産業者にとっては非常に重要です。

このようなことから、なかなかおとり物件がなくならない理由があります。

しかし、せっかく希望に合う物件が見つかったと思って問い合わせた人、

さらには内見予約をして不動産屋まで足を運んでしまった人にとっては、

時間を無駄にしたことになりかねません。

すべてのおとり物件を上記の見分け方で排除できるとは言い切れませんが、

おとり物件に引っかかってしまうリスクを軽減するためにも、

今回ご紹介したポイントを参考にしてみてください。

問い合わせをした結果、おとり物件だと分かった場合には、

別の候補を他の不動産業者で探しましょう。


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