昨今、建設業界の人手不足が深刻になっているようです。
同時に、新築の欠陥住宅も相当数出てきている模様です。
この記事では、新築一戸建て住宅に焦点を当て、欠陥住宅のトラブルについて考えていきます。
1．建売住宅を扱う規模が大きい不動産業者
建売住宅の場合、前もって仕入れた土地に、建物を建てて販売するというシステムです。
このシステムが最も安く、一般的な新築一戸建ての買い方かもしれません。
建売住宅の場合、土地の仕入れに注力し、建物にはできる限りコストをかけないのが一般的です。
低コストで造れば造るほど、販売したときの利益が大きくなります。
不動産業者にとっては、土地を仕入れてきたそのときから、在庫を抱えることになります。
そのため在庫をなるべく短期間で売るため、一刻も早く工事をして完成品に仕上げる必要が出てきます。
規格化された部材を用い、同じような工法を用い、効率良く住宅を建てていきます。
多くの物件を抱えすぎて、物理的にチェックが間に合わずに、不具合が見落とされてしまうケースもあります。
不動産業界でも、こういった物件は評判はあまりよくありません。
2．建売住宅を扱う小規模の不動産業者
小規模の不動産業者は、大手不動産業者とは異なり、目の届く範囲での経営を目指しているのが特徴です。
大手に比べて手がける物件も少ないため、未知数な部分も大きいです。
会社によって品質や対応にばらつきがある点にも注意が必要です。
建売住宅をメインで扱う会社は、建築よりも不動産を「販売」することに重きを置きがちです。
3．注文住宅を中心とする規模が大きいハウスメーカー
顧客が準備した土地に建物を建てる、家造りを客から請け負う、請負契約であることが特徴です。
建築のクオリティーも期待できる一方、かかる金額は大きいです。
最も高い新築一戸建ての買い方になります。
人材への投資がしやすい経営環境であり、大きな施工トラブルは起こりにくいでしょう。
ただし、安い一戸建ての注文住宅を建てているような業者には注意が必要です。
4．注文住宅を扱う小規模の不動産業者
ここには、地域密着型の工務店などが該当します。
ここに当てはまる会社の業務形態や特徴は多岐にわたります。
ハウスメーカーなどよりは、安いものの、業者次第でいい住宅かどうかが決まってきます。
昨今、人材不足の小規模業者も多いようです。
欠陥住宅のトラブルのまとめ
このように、取り扱う住宅や施工会社の規模によって、それぞれ特徴があり、抱える課題は異なります。
新築住宅は供給され続け、建築業界の人材不足は、より深刻さを増しているのが現状です。
人手が不足すれば、ミスも発生し、その結果、欠陥住宅のトラブルにつながります。
少子高齢化は進んでいるのも関わらず、新築一戸建ての供給は続いています。
欠陥住宅ができてしまうくらい、新築一戸建てが供給されてしまう現状をなんとかできないものでしょうか。
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