不動産業界にもIT化が進んできました。
この記事では、オンラインでの重要事項説明について、また、その手続きの流れなどを書いていきたいと思います。
IT重説とは
オンライン上で行う重要事項説明は、ITを活用することからIT重説とも呼ばれています。
ITの活用による非対面型の重要事項説明手続きのことです。
不動産業者は、賃貸、売買の契約が成立する際に、重要事項説明を行わなければなりません。
いずれも宅建業法により、書面の交付も義務づけられています。
重要事項説明についてはこちら↓
不動産の重要事項説明 – 初心者でもわかる不動産の研究.com (fudousan-kz.com)
これまでは、紙に印刷された重要事項説明書を対面で交付していました。
しかし、賃貸借契約は2017年10月から、売買は2021年3月から、オンラインでの重要事項説明が可能になりました。2022年5月18日からは電子書面交付も解禁されています。
IT重説の流れ
ITによる重要事項説明は以下のような流れで行います。
1.前もって書類を準備し、送付しておく
事前に目が通せるように郵送、またはメールで、書類を顧客に送っておきます。
2.オンラインのシステムの接続テストをする
念のため、コミュニケーションが円滑にとれるか、チェックします。
3.オンラインによる重要事項説明
宅建士が資格証の提示をして行います。
4.契約書類に記名、押印し、返送
重要事項説明が終了したら、書類に、記名、押印し、不動産業者に書類の返送を行います。
以上が、オンラインによる重要事項説明の流れです。
IT重説のまとめ
オンライン会議ツールは、録画機能があります。
この録画機能を使えば、万が一の際に言った、言ってないなどの事態を回避することができます。
また、事前に書類に目を通せるので、わかりにくい箇所など、じっくり検討できます。
仕事が忙しく休日も時間が調整しにくい場合や、海外など遠隔地にいて不動産会社に訪問することが難しいといった場合に、自宅で説明を受けることができる便利な仕組みだと思います。
ITを利用した非対面式での不動産取引に関する手続きは拡大しています。
オンライン内見とIT重説を組み合わせれば、現地へ足を運ばずに部屋探しから物件の契約まで可能ということになります。
あるアンケートでは、7割以上の方がオンラインによる重要事項説明を希望しているとのことです。
不動産業界も、IT化の流れはますます進んでいくと思います。
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